心-ココロ-



「はー、面白かった」

「私の反応がでしょ!」

「うん、内容は前観たから知ってるし」

「んー」


なんて話していると、お腹が鳴る。


「あっ…」

「そういやお腹空いたね」

「コンビニ行く?」

「そうしよ」


コンビニでご飯を調達して、私が借りた恋愛映画を観ながら食べる。

食べ終わると、隣同士でソファに座って鑑賞会。

最後の方で、主人公の彼氏が亡くなってしまう。

感情移入しすぎて涙が出てくる。


「涼くん死なないでぇ」

「勝手に殺すなぁ」


頭を撫でられる。


「俺はそう簡単に、琴葉の前からいなくならないよ」


と言ってくれる。


映画を観終わると、15時過ぎだった。

お茶取ってこよ。


「涼くんも、飲み物いる?」

「あ、じゃあ麦茶もらう」

「うん」


コップを1度すすいでコーラを流してから、麦茶を注ぐ。


「気が利くね」

「え?いや、コーラ飲み干してたから…」

「それもそうだけど、わざわざすすいでくれたから」

「ああ…」


そんなに意識してなかった。


「あ、頂戴」

「ん、どうぞ」


喉が渇いてたのかすぐに飲む。

床に座ってあれこれして、そのままなんとなーくテレビを眺めていると。