「涼くん、部活何入るの?」
「んー、強制参加じゃないから入るか迷ってるんだよね」
「そうなんだ、運動神経いいから、運動部入るのかなーって思ってたけど」
「部活には部活の楽しさあるんだけどさ、琴葉に自由に会えなくなるの嫌だなって」
「…そっか」
「琴葉は?部活どこか入るの?」
「部活は入らないけど、図書委員やろうとは思ってるかな」
「琴葉、小説好きだもんね」
図書館の独特な雰囲気も好き。
不意に気になった。
「…ねえ涼くん?」
「今日それで学校行ってさ、女子の反応は?」
「それでって?ああ、この髪色でってこと?」
「うん」
「…普段と変わらないと思うけど」
「普段と変わらず、桜庭くんだ!きゃー!!」
「いや、さっきも言ってたけど、茶髪なんてザラにいるからそんな目立たないし」
「涼くんだから目立つの自覚しよう」
相変わらずイケメンの自覚はないようで…。
私が涼くんのことを好きになったのは、どちらかというと性格だけど。
家の前に着く。
「涼くん、またね」
手を振って門扉に手をかける。
「待って」



