「先生……!ありがとうございます!」

「先生が助けてくれなかったら、私たち今頃……」

ダナとモルガーナの目からも涙がこぼれた。それをダグザは優しく受け止める。

「君たち三人が夕食の時間になっても食堂に来ないから、不思議に思ってここに来たんだ。そしたら強力な魔法を使った痕跡があったからそれを辿って三人を見つけたよ」

三人が泣き止んだ後、ダグザは優しく言う。しかし、その目は先ほどとは違いどこか闇を抱えていた。

「先生?」

不思議に思ったダナが訊ねると、「さて、心配をかけた三人には罰として一週間空き教室の掃除でもしてもらおうかな」と黒い笑顔でダグザは言う。

「先生、ひどいよ〜!!」

ディアナが文句を言うと、「じゃあ毎日プリント集を提出してもらおうかな〜?」とダグザはますます黒い笑みで言う。ディアナは「それはヤダ!」とすぐに黙った。

「しょうがないわ。命が助かっただけありがたいもの」

ダナがそう言い、「ええ、そうね」とモルガーナも頷く。

ハロウィンの恐ろしい真実を三人は知り、新たな知識を増やした。