綺麗に魔法を交わしていって、私とミモザは無事にサイクロプスの所まで来ることが出来た。

ミモザは、早速サイクロプスに攻撃を仕掛ける。やっぱ、サイクロプスはでかいから、ミモザの動きについていけてない。

私は、片手を出して火の玉を放った。その火の玉は、サイクロプスに当たるけど、怯む気配が無い。やっぱ、マテリアライズの方が威力出るね。……魔法の方が、楽だけど。

空中に筆ペンを滑らせて、炎を描いて、炎の上に『囲』と文字を書いた。

「マテリアライズ!」

絵と文字が光って、サイクロプスは生み出された炎に囲まれる。私とミモザは、次々にサイクロプスに攻撃を仕掛けた。サイクロプスは倒れる様子が無くて、私たちは傷ついていく。

その時、オカリナの音が鳴り響いた。

「……ごめん。遅れた」

オカリナから口を離して、アサは微笑む。アサの隣には、紫羅が立ってた。そして、紫羅の隣に何故か隊長が立ってる。

「……お主ら、迷惑をかけたな」

隊長とは、また別の声が聞こえた。写真では見たことがある男性二人が、近くに立ってる。

「……お、王様っ!?え、何でクロノスとカイロスの王様が……」

ミモザが言った。私たちに近づいてきた紫羅とアサは、「実は……」と私とミモザがいなくなった後の話をしてくれる。