「言葉が話せないのは駄目だ。言語、貴族としての嗜み、ダンスなどを教える先生をよこそう。明日からだ。今日はゆっくりと休め。」



どんどんと話す速さが増すものだから、最後の方はよくわからなかった。


先生…明日…今日?

言葉とも言っていたような気がするから、明日から教えてくれるのかな?


そんなことを考えているといつの間にかダニエルさんはいなくなっていた。


するとイレーヌさんが来て、鉄でできた大きな箱のようなものを渡してくれた。

困惑していると、多分“開けろ”的なことを言われ、怖いと思いつつも蓋を開けてみた。



「こ、これ…。」