壊れるのは、時間の問題だと思っていた。 忘れようと、必死になる。 息が できない。 ふと、ケータイのプレイリストからある歌詞が耳に残った。 "これからも君と2人なら いつまでも忘れないで" 自然と涙が溢れた。 「お、、う、っ橙!」 嗚咽まじりに懐かしくなった彼の名前を呼ぶ。 もちろん、『どうした?』なんて、振り返る彼の姿はない。