「橙!」 久しぶりに彼の名前を呼んだ。 「話って、何?」 前みたいな優しい彼の声とは程遠かった。 「え、あ 最近は、イライラしてて態度が悪くて、ごめん。 仲直りしたいと思って。」 仲直り、、? 「俺たち、喧嘩してたんだっけ?」 失笑の混じった彼の言葉がいやに心にきた。 たしかに、喧嘩したわけじゃ、、 「で、でも最近話せてなかったし、橙が怒ってると思って」