俺の彼女は魔法使い

「隣いい?」と言って、彼女は俺の隣りに座る

「えへへ、結局同じ電車やし。私の方が早く出たはずやねんけどなぁ」と呟きながら彼女はイヤホンを外してプレーヤーにグルグル巻きつけている


「…そう言えば、岩崎くんって野球部やったんやろ?ポジションどこやったん?」


少し考えたのか、ちょっとした間の後、彼女はそう尋ねた


「ポジション?ショートとかセカンドかな…」

「昔の私だったらその言葉分からなかっただろうなぁ…」


苦笑しながら彼女はそう言うと「驚くぐらい野球分からんかったから、私。バッテリーって、電池の?的なくらいに…」と続けてた


「でも野球部だったら、練習めっちゃキツかったんちゃう?」

「キツかった…。俺さぁ、昔結構体弱かったから、ほんましんどくて、夏休み1回サボった事あってんけどさぁ」

「サボるとか…。野球部の監督とかってめっちゃ怖いんちゃうん??」

「怖い怖い!!だから友達に休むって言っといて、ってメール送ってんけど、当日ぎりぎりに言ったから、そいつメール見てなくてさ…」

「うわっ、絶望的…」


そうやって彼女は俺の話に合の手のようにコメントしながら、俺の話を聞いている