俺の彼女は魔法使い

いつものように、駅に着くと電車が良い感じで来たので、それに乗り込む

空いている席に座って、ポケットからウォークマンを取り出した

全く、変な事を言われたせいで、何かスッとしない

特に聞きたい曲があるわけでもなく、クルクルと回していって曲を早送りする

そうしているうちにあっという間に次の駅について、電車の扉が開いた

いつもの光景

いつものようにK学生らしき人たちが何人か入ってくる

特にそれを見るわけでもなく、プレーヤーに目を落としていると、カツカツという乾いた音が聞こえてきた

その音からヒールであると分かり、女性が近づいてきている事が分かった

ちょうど俺の座っているところが結構空いているから、座りにきたのだろうと思っていたら、その音は俺の目の前で止まった


「よっ!」


その声に顔を上げると、そこにいたのは楠木さんだった