俺の彼女は魔法使い

『え゛!?』


2人してハモって顔を見合わせると、クスクスと笑い合う

そのまま2人で教室に入ると懐かしい香りがした

懐かしい香りに、懐かしい机たち

黒板は古びたままだし、窓にかかるカーテンも古びたまんま

自分の席だった所に俺が腰掛けると、彼女はスッと前を通り抜けて教卓に立っていた


「ここに岩崎くんが立つ日がきたりするのかなぁ」


ニッと笑いながら彼女はそう言うと「でもその前に単位取ってもらわないとね」とクスクス笑っている

何だかそれに少しムカッときて、苛めたくなってくる


「楠木先生が教卓につく日は来るのかなぁ?」


イスから立ちあがってそう言うと、彼女は「私は第1志望は出版社だもん」なんて言っている


「まぁ、教師も良いかもって思うけどね。子ども好きだし」


教卓に立って教室を見つめている彼女の横まで歩いて来ると、自分のクツの音とはまた違った音が聞こえてきている事に気がつく