俺の彼女は魔法使い

「それに、わざわざさっきも雨の中手袋を届けてくれて。あれはちょっとキタね」


確かにさっきの彼女は少しグッときたかもしれない

服を少し掴んで、上目づかい、髪が濡れてるって…

計算だったら怖すぎるし…

そんな事を考えながら、とりあえず話をそらそうと試みる

試みながら、俺は本当に彼女をどう思っているのかと考えた

彼女について俺の知っている事は何だろう?

まるで彼女は実在する人ではないかのように、突然現れたり消えたりする

そして、慶太たちは彼女が俺に惚れてるんじゃないかって言うけれど、きっと彼女は違う気がする

いつか見たあの切なげな表情が、どうしても俺の脳裏から離れない

これはどうしてなのだろうか?

そう思っているうちにチャイムが学内に鳴り響いた