俺の彼女は魔法使い

視界の端の方で彼女が前を向くのが見えて、俺は彼女の方に視線を戻した

そう言えば、よく考えてみると、彼女は以前に比べて、はっきりとこちらを見る事がなくなった気がする

こちらを向くけれど、目が合う事はない

こんなのは、初めて話した頃だったろうか?


そんな疑問を残して、俺たちは地下鉄の入口についた

地下鉄の入口は人の通りが多くて誰かとぶつかりそうになりながら、彼女に「お疲れ」と言って挨拶する


「お疲れ♪んじゃ、バイバイ」


そう言って彼女は手を振ると、改札を抜けて、人混みへと消えていった