「あぁ、厳しくするから覚悟しておけよ」
ニヤッと笑う悠真先輩。
今日以上に厳しくなるのかーーと、私はゴクリと息を飲んだ。
***
それから本番当日まで、私放課後にほとんど毎日練習をしていた。
そして、今日はその待ちに待った球技大会当日ーー。
「健闘を祈る」
そう神妙な顔で言った紗奈ちゃんは、バレーボールに出るために、別の会場に向かった。
紗奈ちゃんの“健闘を祈る”の意味は、バスケ頑張ってではなく、悠真先輩とお近付きになってこいって方な気がするのは、思い違いだろうか。
どちらにしても、私は全力で頑張るだけだ。
紗奈ちゃんと別れた私は、バスケの会場である体育館に行き、同じクラスの人を見つける。
「今日は頑張ろうね」
未経験者で、1番足を引っ張るであろう私にもそう声をかけてくれるなんて......。
「うん!精一杯頑張るね!」
私はそう言って、クラスメイトのみんなと1試合目を見学していた。



