もう、ここまで来たらやけくそだ。
やれる所までやってやるーー。
私はそう思い、黙々とドリブルをし続けた。
ダムダム......ダムダム......
初めのうちは、たまにボコッと変な音がしていたけれど、それもほとんどなくなってきた。
「ほら、また腰高くなってきてる」
「分かってますよっ」
うぉーっと唸りながら更に姿勢を低くする。
もう、足の感覚がおかしくなっていた。
どれくらい続けたのだろうかーー。
数十分はたっている気がする。
時間の感覚までおかしくなっていた。
このっ、先輩のオニ......。
先輩のばか......。
スパルタすぎてキツいけれど、お陰様でいつの間にか、私はボールを見なくてもドリブル出来るようになっていた。
「よし」
今、よしって言ったよね!?
これは、悠真先輩の許しが出たってことだよね。
私はそれを自覚した瞬間、身体が一気に重く感じた。
「もっ......むり......」



