それから、ボールは私たちの間を行ったり来たりしている。
私の気の所為かもしれないが、だんだんそのボールが強く、早くなっている気がした。
「せ、先輩......ちょっと休憩をーー」
ただでさえ、最初のシュートで腕が重くなっていたのに、黙々と始まったパス練で更に腕が痛くなってきた。
ボールが手のひらに当たる度、ジンジンする。
「なんか言ったか?」
悠真先輩はそう言いながら、明らかに強くなったボールを投げてきた。
キャッチする時に、バチッと音が鳴る。
取れない訳では無いけれど、なにしろ痛い。
「休憩しませんか?って言ったんです」
聞こえるようにさっきよりも大きい声で言う。
もう、手が限界に近づいてきている。
投げる力も弱くなってきているので、たまに悠真先輩に届く前にバウンドすることだってある。
だから、そろそろ休憩をーー。
「次はドリブルな」
「......」
悠真先輩のオニ......。



