そうだよね。
ブラックコーヒーだもんね。
こんな見るからに甘いケーキは食べないよね。
先輩のイメージでもないしーー。
くれるって言うんだから、ありがたく貰うことにしよう。
「いただきまーす」
フォークを刺すと、サクッと心地の良い音がした。
タルト生地がサクサクの証拠だ。
「ん〜っ、これも美味しい」
さっきの生クリームとは違った甘さがある。
甘いもの好きの人には堪らないだろう。
2つ目のケーキだとは思えないほど、あっという間に私のお腹に吸い込まれていく。
ゆっくり食べているつもりでも、美味しいものは手が止まらなくなってしまうのだ。
「よくそんな食えるな......太るぞ」
「んなっ、余計なお世話ですっ」
全く、女の子に対してそんなこと言うなんて、悠真先輩はデリカシーが無さすぎる。
まぁ、そんなことが気にならないほどの、イケメンなんだけれどーー。
それに、今の私は甘いケーキに満たされているので、怒る気持ちにもならない。



