あんなに距離があったのに、今はゼロセンチだ。
触れている所が熱い。
「はい、撮りますね〜」
私は今、どんな顔をしているだろう......。
嬉しいような、恥ずかしいようなーー。
さっきまでは、写真を撮って貰えることが嬉しかったけれど、今は緊張でドキドキしている。
まさか、触れる距離まで近づいて貰えるとは思っていなかった。
先輩はどう思っているだろう。
私のドキドキが伝わっていないかな?
「ハイチーズ」
そんなことを考えているうちに、店員さんの声とカシャッというシャッター音が聞こえた。
やばい、絶対に変な顔してる。
取り直しはーー。
「おふたり共、素敵に撮れましたよ。お帰りの際写真お渡し致しますので、ごゆっくりお過ごしください」
ーー出来ないみたいだね。
恥ずかしすぎて、写真が見れないかもしれない。
私の顔が、例え可笑しくても、先輩の初写真は絶対にゲットして部屋に飾ろうと思った。



