さすがに、人の多い店内で、そんな事しないけれど......。
第一、机挟んでいるから無理だし。
だからーー。
「大好きですっ」
嬉しさを告白した。
ルンルンな気分で私は頼むものを決める。
「あっそ。いいから頼めよ」
また私の告白をスルーされた。
でも、ケーキが食べれるので、今回は許そう。
許すも何も、まだ相手にされていないのだけれど......。
「すいませーん」
悠真先輩には、まだ私のことを知って貰っていないのだから、今日この瞬間に一緒に居るだけでも奇跡のようなものだ。
私は根気よく行こうと心に決めて、店員さんを呼んだ。
「お待たせしました。ご注文をお伺い致します」
「いちごたっぷりショートケーキとリンゴのタルトをひとつずつ。あと、アイスティーひとつ......悠真先輩は飲み物どうしますか?」
私の頼むものは決めていたけれど、先輩の注文を聞かずに店員さんを呼んでしまったことを今思い出した。
聞いておけばよかったーー。



