自意識過剰って思われてしまったかもしれない......。
恥ずかしいけれど、嬉しいものは仕方がない。
「っ......いいから行くぞ!」
照れた顔を残しながら言った悠真先輩は、強引に私の右手を取ると、そのまま歩き出した。
悠真先輩の少しゴツゴツした手は、男の子って感じがする。
その手に包み込まれる私の手は、小さくて柔らかい。
離れないように......、だけど、力を入れすぎないようにしているその手は、悠真先輩の優しさが詰まっていた。
「これからも、たまにでいいので一緒に登校しましょうね」
繋がっている手を見て、離れないで欲しいと思ってしまう私は、またこうして歩きたいと思った。
「たまにでいいのか......?」
まさか、そう来るとは......っ。
今日はなんだか、凄く先輩に振り回されている気がする。
「いえっ、毎日がいいです!」
だから私は、図々しく幸せなお願いをした。
「あぁ、分かった」



