私がそう言うと、少し前を歩いていた先輩はピタッと止まる。
小走りで追いつくと、今度はゆっくり歩いてくれた。
「来てくれてありがとうございます。おはようございます!」
「......おはよう、結愛」
わぉ、破壊力がハンパない。
まさか、笑った顔が見れるとは......。
しかも、結愛って......結愛って呼んでくれた。
こんなの、寒さなんて、一瞬で吹き飛んでしまう。
このまま幸せでいて、いいのだろうか。ウキウキしながら、私は悠真先輩の右隣を歩く。
「先輩、そんなに私の事好きなんですか?」
歩いていて、さっきから視線を感じるので、わざと調子に乗ってそんなことを言ってみた。
もちろん、そんなことは無いと分かっている。
そのはずなんだけど......。返事がないので、隣を見上げてみると、顔を真っ赤にした悠真先輩が居た。
「っ、うそ......」
自分から言い出した事なのに、さすがに恥ずかしくて、私もつられて顔が真っ赤になる。



