おかずはともかく、デートは断られる気しかしない。
さて、どうしようかーー。
「おいっ」
「ふぁい!」
考え込んでいた私は、呼ばれている声に気が付かなかった。
聞こえた瞬間、反射的に返事をする。
「体調悪くなってきたのか?」
どうやら、考え込んでいた私を、体調が悪くなってきたと勘違いしたらしい。
心配そに覗き込んできて、この間みたいにおでこに手を伸ばしてきた。
「っ!」
「熱い......ような?」
それは、悠真先輩のせいだ。絶対に。
この間は本当に体調が悪かったから、気にする余裕がなかったけれど、今は違う。
おでことはいえ、好きな人に直接顔を触られている私は、ゆでダコ状態だった。
だから、熱が出た訳では無い。
声にならない息を吐き出す。
「おい、ほんとに大丈夫か?具合悪くなってきた?」
何この対応......!倒れた日以来、先輩が優しい気がする。



