これは、やばいかもしれない。
さすがに、この寒さの中外に居すぎた。ぼーっとしてくる頭を、私は必死に動かす。
「じゃあ、寒いし帰りましょうか......っ」
そう言って、立ち上がろうとした時、グルっと視界が回った。
私は立ち上がることが出来ず、そのままフラッと倒れそうになる。
実際、倒れていたはずだった。
「おいっ、どうした?」
近くにいたおかげでもあるのだろう。
ふらついた私を、悠真先輩は咄嗟に支えた。
ーーかっこいい。
そんなことを思える私は、まだ余裕なのかもしれない。
けれど、身体に力が上手く入らず、そのまま悠真先輩にもたれ掛かる。
心配そうな顔で、先輩が覗き込んできた。
この表情は初めて見る。
「すいま......せっ......だい、じょうぶ、です」
力が抜けたことで、一気に身体が重く感じた。
それに、視界が回っていて気持ちが悪い。私は我慢しながら声を絞り出した。
「大丈夫じゃないだろ、絶対......」



