やることも無いと、この寒さのせいかマイナスなことを考えてしまう。
もう、帰ろうかな......。
カバンに入っているお弁当の重さが、私の気持ちを表しているかのように重く感じる。
溜息をつきながら、帰ろうと扉に足を向けた時、バタバタと1人分の足音が聞こえた。
その音はだんだん近づいてきて、勢いよく目の前の扉が開いた。
「ったく。返事もないのに、なんで帰らない!それに、こんな薄着で、なんで中に居ないんだ」
いつも通りなのに、息を切らして少し焦った様な悠真先輩だ。
よかった......来てくれた。
「先輩に......お弁当、食べて欲しくて......」
返事が無いことは、あれ以降スマホを見ていないので気づかなかったし、知らなかった。
「ーーっ悪い......。メッセージ見てなくて、帰ってる途中で気づいたから遅くなった......」
そっか、嫌われた訳じゃなかったのか。
なら良かった。
私はホッと息をつく。



