周りのみんなも、早く終われと思っているのだろう......。
退屈な話に眠そうな顔をしていた。
「ーー以上で終わりにします」
チャイムがなると同時に、先生から終わりを告げる言葉が出た。
まるで、待ってましたと言わんばかりに、一気に教室内が賑やかになる。
私はそんな中、カバンを掴み誰よりも早く教室を出た。目指す先は屋上だ。
カバンと一緒に、椅子にかけていたコートも持ってきたので、歩きながら袖を通す。
まだ、人も余りいない廊下を進み、階段を上がっていく。
だんだん人気が無くなるにつれて、寒さが増していく気がした。
それでも私は、この後のことを考えたら、楽しくて仕方がなかった。
階段を登りきった先にある重い扉を押すと、キィーッと音を立てながらゆっくり開く。
障害物の何も無い空は、今にも雪が降りそうなほどどんよりとしていた。
これは、寒いはずだ。
屋上にしたの、失敗だったかもしれない......。
その寒さにブルっと震える。



