うん、彩りもバッチリ!これで喜んでもらえるはず。
そう自信を持っていた私は、バックにタッパーを入れたところで、ハッと気づいた。
「私、先輩の家知らない......」
勢いで作った為、どこで渡すのかまで考えていなかった。
冬休みだから学校出会う事は出来ないし、この間みたいにデートの約束がある訳でもない。
だからといって、このまま諦めるのは納得できないし、せっかく作ったのだから食べてもらいたい。
連絡先を聞いておいて良かったーー。そう思わずには居られなかった。
私はすぐさまスマホを開いて、“ゆーま”と書かれているトーク画面を開く。
(悠真先輩の家はどこですか?)
挨拶も何もかもすっ飛ばして、聞きたいことだけを打ち込んだ。
すぐにメッセージに気づいて、見てくれるといいのだけれど......。
そんな事を願いながら、スマホを握りしめて返事を待つ。
だけど、そんな願いは直ぐに、届くことになった。



