キミのことが好きすぎて



私の頭の中では、油に入れたらジュワッと音がするのだ。

なのに、目の前の鍋からはそんな音などせず、お肉が底に沈んでいる。


正解が分からない私は、現実はそんなものなのかと思いながら、次々と片栗粉をつけては、油の中に入りきるだけ入れていった。


初めは沈んでいたお肉も、時間が経つにつれジュワッと音を立てて来たので、最後の方に作ったやつの方が上手くいった気がする。

いつの間にか、いい匂いが部屋の中に充満していた。


初めの方に作った物は、見るからにベチャッとしていて油でテカリが出ている為、全く美味しそうでは無い。

4つのお皿の上に山盛りになっている唐揚げを見て、そう思わずには居られなかった。


私は、その山の中から美味しく見える物だけを選んで、レタスを敷き詰めたタッパーに詰めていく。


入り切る分だけを入れ、隙間に買ってきたプチトマトと半分に切ったレモンを入れる。

全て詰め終わった時には、すでに16時を過ぎていた。