普段、料理をしない私でも、作り方が簡単と言われている唐揚げなら作ることが出来ると思う。
食べた時の悠真先輩のリアクションが楽しみだ。
美味い、食べさせて?なんて私に言ってくるのだ。
そのまま、あ〜んなんて出来たら、どんなに最高なんだろう。
考えただけでも、幸せすぎる......。
『おい?なにをーー』
「楽しみにしていてくださいね」
何かを悟ったらしい悠真先輩を遮って、私は一方的に電話を切った。
明日やることが決まったのだから、早く寝なくては。
朝から材料を買いに行って、作り始めないとーー。
私は、ウキウキな気分のまま眠りについた。
***
近所迷惑だと思われるくらいの音量で、アラームが部屋の中に鳴り響いた。
私はそれを、手探りで探し止める。
「起きなきゃ......」
既に外は明るくなっていて、決して早起きと呼ばれるような時間ではない。
だけど、昨日寝たのが遅かった為、スッキリと目覚めることが出来なかった。



