もともと、これを聞くための電話だし、間違ってはいない。
ここまで話したのだから、この勢いで聞いてしまえ。
『なんで、俺がお前にそんな事ーー』
「いいから、教えてください!じゃあ、好きな食べ物は?」
私は、何がなんでも答えを聞き出そうと、文句を言っている悠真先輩を遮って、新たに質問を投げかけた。
なんでもいいから、先輩の情報を聞き出すのだ。
私は、電話越しの先輩の声を聞き逃すまいと、耳の神経を研ぎ澄ました。
『......からあげ』
えっーー?今、からあげって言った?あの先輩が?
イケメンでかっこいい先輩が、からあげ?
これは、いわゆるギャップ萌えと言うやつだ。
やばい、悠真先輩が可愛すぎる。
たぶん、からあげが嫌いな人はいないと思うけれど、それでも“悠真先輩が”という所にときめかない訳にはいかなかった。
「わかりましたっ!」
この時、私の頭の中に次の作戦が浮かんできた。
からあげを作って、食べてもらうんだ。



