......考えるも何も、いつも突然だったけれど。
それとこれとは別だと思う。
「あぁ〜、わっかんない」
冬休みは短い。
たった2週間で新学期が始まってしまう。
先輩に2週間も会えないのは辛いけれど、考えれば考えるほど、時間が足りない気がする。
この間みたいに、キッパリ振られた訳では無い。
だからこそ、次は慎重に行きたい。
そう思ってしまうのも、しょうがないだろう。
暇さえあれば、このことを考えているのに、どうしたらいいのかが思い浮かばない。
せめて、どうしたら上手くいくのかが分かれば......。
ここに来て、恋愛経験があれば良かったと思うとは、思ってもみなかった。
今更後悔しても、どうしようもない事なんだけれどーー。
はぁ......と、ため息をついた時、着信音がなり、スマホが震えた。
表示画面には紗奈ちゃん。
これは、絶好のタイミング!紗奈ちゃんに聞いてみよう。
私は、2コールもしないうちにボタンを押した。