何度も告白してくる結愛に、興味が出てきたからなのかもしれない。
でも、だからこそ、俺がそのプランを知っていて、その通りに行動したなんて事を知られる訳には行かないんだ。
「たまたま貰っただけだ......」
頭の中にある自分の行動を押し込めて、考えておいた理由を口に出す。
「......そうなんですね!」
なんだよ、今の間はっ。
探るような視線が痛い。
結愛のくせに......。
「悠真先輩......?」
「っ、なんだよ」
じっと見上げてくるその視線は、真っ直ぐだ。
思わず、ドキッとしてしまう。
心臓に悪いーー。
今まで感じたことの無いこの感情に、戸惑いを隠すことは出来ない。
いつもなら、適当にあしらうのに。
「好きです」
何度目か分からない、結愛の真剣な告白。
俺を困らせたいだけなのか、ふざけているのかとか色々思ったけれど、何度も諦めずにしてくる結愛の告白はどれも本気だった。