目を輝かせて、楽しそうにしているから、声をかけにくい。
ーーまぁいいか。
今日はあいつのご褒美に付き合ってやってるんだから、気が済むまで好きにさせておけばいい。
俺は、ふらふらとあちこちを見て回る結愛を視界に入れつつ、のんびりと後をついて行くことにした。
先を歩いていたはずの俺が、後ろにいる事は気づいてないだろう。
わぁーとか、綺麗とか、声を上げながら進み、巨大水槽の前に着いた。
案の定、目の前で立ち止まる結愛。
必然的に俺も立ち止まる事になり、隣に並ぶ。
「凄いですね......」
思わず、その言葉が出るのも無理は無い。
それくらい圧倒される様な水槽だった。
あらゆる魚が喧嘩することなく泳いでいる。
小さい魚から、大きい魚、大群で泳いでいるのまで、様々だ。
その中でも、俺は見知った魚を見つける。
「美味そうだな」
「なっ、先輩なんてこと言うんですか!食べるための魚じゃないですよ」



