キミのことが好きすぎて



恥ずかしさと、まったく、引くつもりのない男達にイライラしながら、冷ややかな笑顔を向けた。


その瞬間、俺の視線を間近で見た男達はサッと顔色を変えて、態度が小さくなっていく。



「ひっ......。い、行くぞ」



そんなに怯えなくても......。


怖すぎたのか?たしかに、不機嫌な事を隠すつもりは微塵もなかったけれどーー。


おかげで、さっさと消えてくれたから、良しとするか。

怯えて逃げられたのは、少し複雑だけれど穏便に済んだのだから、よかったと思うことにしよう。


ふぅーっと、息を吐いてから振り返り、俺は背中に隠れている結愛を見た。



「ったく、お前は何やってんだ」



ついでに、デコピンもお見舞しておこう。



「いたっ......。もう、何するんですかっ」



よし、いつもの結愛に戻ったな。


だけど、余程怖かったのか、まだ手が震えているのが見えた。


強気で、突っ走っている結愛からは、今の弱気な姿は想像できない。



「ほら、さっさと行くぞ」