キミのことが好きすぎて



どうやって助け出そうかーー、そんな事を考えていると結愛の悲鳴とも思われる、甲高い声が聞こえてくる。



「離して!」



まったく、面倒くさいことになりやがって。

そう思ってしまうのも仕方の無いことだと思う。


それと同時に、今までは素通りしてきたことなのに、早く助けなくてはと心の中では思っている。


助け方を考える前に、俺の身体は勝手に動いていた。



「遅い」



口から出た言葉は、その一言だ。


きっと、結愛なら、「待った?」とか言って、サラッと助けて欲しいのだろうけれど、そんな紳士的になんて俺には出来ない。

ただでさえ、結愛の腕を知らない男に掴まれてイライラしているのだ。

思いっきり不機嫌な顔をしているだろうと、自分でも思うけれど、制御出来ない。



「ゆ、うま、せんぱい......」



ハッとして顔を上げた結愛は、涙目になっている。

余程怖かったのだろう。

今すぐ抱きしめたい衝動にかられる。