【悠真side】
俺は、水族館に入るため入場の列に並びながら、横にいる結愛をチラッと盗み見た。
目に見えてウキウキしているコイツを見ていると、つい微笑ましくなってくる。
初めは、クリスマスに出かけるなんて嫌だと思ったけれど、悪くは無い。
まぁ、駅でのことは冷や汗かいたけれど......。
約束の10分前に着いたら、案の定、結愛はもう来ていた。
隠れているつもりかもしれないけれど、丸見えなので、バレバレだ。
俺は、気づいていない振りをしながら、結愛の計画に乗ってやることにした。
待ち合わせ場所である、ツリーの前で、待っている振りだ。
それにしてもーー。
「かわいい......」
決して、本人の前では絶位に言わない感想が口から零れた。
その事に、ハッとなる。
俺、今なんて言った?
どうでもいい女になんか、こんなこと思うはずないのに......。



