本気で怖くなってきた......。
だれかーー、たすけて。
俯いて、ぎゅっと目をつぶった時、聞きなれた声が近づいてきた。
「遅い」
その声が耳に入り、ハッと顔を上げる。
「ゆ、うま、せんぱい......」
「寒いんだから、待たせるなよ。さっさと来い」
悠真先輩はまるで、ナンパ男達なんて居ないかのように振舞っていた。
全く、視界にも入っていないんじゃないかと思うくらい、無視している。
ここは、「待った?遅くなってごめん」とか言って登場してくれたら、もっとロマンチックで良かったのだけれど、悠真先輩らしいといえば、らしい。
助けてくれただけでも、十分嬉しいのだからーー。
「ごめーー」
「おい、俺達のこと無視?いい度胸してんな」
ごめんなさい......そう言って、悠真先輩の元に行こうとしたけれど、当然のように男達に遮られてしまい、たどり着くことは出来ない。
どうしようーー。



