キミのことが好きすぎて



先輩のことを知りたすぎて、調べたなんて......。

もちろん、この情報源は紗奈ちゃんなのだけれど。


本人から聞いた訳では無いから、本当は知らないはずなのに、そんなことまで知っているなんて明らかにおかしいだろう。



「ーーまぁ、想像は着くけど」



バレてる......。


悠真先輩は、焦る私を無視して、また歩き始めた。

駅とは逆方向に。



「あの、私ひとりで帰れますよ?」


「......いいから、行くぞ」



ぷいっとそっぽを向かれてしまった。


何がなんでも送ってくれるつもりらしい。

それなら、私は喜んで送ってもらおう。

これがテスト前じゃなければ、もっと良かったのだけれど、それはどうしようもない。


私は英語の教科書を片手に、先輩の隣を歩いた。


少しくらいけれど、街灯やお店の光で読むことは出来る。

英文や単語をブツブツ唱えながら、私は慣れた通学路を歩いた。


悠真先輩との会話もしたいけれど、それよりも今はこっちの方が大切だ。