キミのことが好きすぎて



時計を見ても勉強を始めて30分位しか経っていない。



「......そうですけど、ちょっとだけ」



お願いしますっ!と私は、悠真先輩を真っ直ぐ見つめる必殺技をだした。



「ダメだ。ただでさえ時間が無いんだから。ほら、続き解けよ」



少し瞳をウルウルさせても、今の悠真先輩には効かなかったらしい。

この間のテレビで、こうすればどんな男もイチコロだとやっていた気がするのだけれど、全く効かないじゃないか。



「っ......、赤点取らなかったらご褒美やるからーー」



ご褒美!?今、ご褒美って言ったよね?


そんな事を言われてしまっては、頑張るしか無い。


何がなんでも赤点を阻止しなければーー。


私のやる気は、悠真先輩の一言で分かりやすく上がった。

ーーって、あれ?これって、もしかしなくても、さっきの必殺技が効いてる......?



「よしっ」



私は気合を入れて、続きの問題を解いていった。