「らんらんららら〜ん」



鼻歌を歌いながらご機嫌な私は、勉強道具を鞄に詰めながらニコニコしていた。


だって、もうすぐクリスマスだからーー。

何としてでも、悠真先輩と過ごしてみせる。


どこに行こうか?

ショッピングもいいけれど、テーマパークにも行きたいし、駅前のイルミネーションを見に行くのもいい。


その前に、誘わなければいけないのだけれど、断られる事なんてはなから考えてはいない。


ウキウキしながら、悠真先輩とのデートを想像している。



「結愛、楽しそうね」


「うん!だってもうすぐクリスマスじゃない」



私を見て、呆れたように言った紗奈ちゃん。


どうして?誰だってクリスマスは楽しみじゃないの?


紗奈ちゃんとも過ごしたいけれど、ここは悠真先輩と是非とも過ごしたいので、紗奈ちゃんには遊べないとすでに伝えてある。



「はぁ......分かってないようだから言うけどーー」



そう、ため息をついた紗奈ちゃんは、私に爆弾を落とした。