そして、他のクラスメイトもなぜかシーンとしている。
「え?何、みんなどうしたの?」
「結愛......、付き合ってもないのに、そんな関係なんて、余計にありえないのよ」
そう言われてもーー、今現在、そのありえない状況になってしまっているから、有り得るのだけれど。
「結愛のアタックが効いてるってこと......?それとも、ただしつこさに諦めただけ?」
紗奈ちゃんが、なにやらブツブツ言い始めた。
こうなったら、放っておくしかない。
私たちに注目していたクラスメイトも、徐々に自分たちの会話に戻っていった。
***
放課後になり、私は興味津々なクラスメイトを振り切って図書室に向かった。
相変わらず、がらんとした図書室は数人しか居ない。
私は静かに中に入り込むと、悠真先輩の姿を探した。
周りを見ると、この間私が座った隅の席に悠真先輩の後ろ姿を見つける。
まだ、私の存在に気づいていない悠真先輩ーー。



