間違いない。
あの姿は、悠真先輩だ。
私はガバッと視線を上げて、その姿を捉えた。
「悠真先輩〜!」
大声で名前を呼び、人の波を逆走してかき分けながら悠真先輩に近づく。
目の前にたどり着く頃には、軽く息を切らしていた。
そんな私を見て悠真先輩は、なんでコイツがここに?とでも言うような表情で見下ろしている。
周りの人達から、何事だろうと視線を感じるけれど、私はそれらを全て無視して、ガバッと頭を下げた。
「悠真先輩......、勉強教えてください」
「嫌だ」
えっ、まさかの即答。
予想はしていたけれど、少しは考えてくれたっていいのに。
こうなったら、折れるまでお願いし続けてやる。
なんか、デジャブな感じもするけれど、そこは気にしないことにしておこう。
「せんぱーー」
「い、や、だ」
「そんな釣れないこと言わずにっ」
「お前、ものすごく目立ってるぞ?」
そんなこと、分かっている。
校門の前でこんな事をしているのだから。



