キミのことが好きすぎて



私は、とりあえず勉強するのでは無く、悠真先輩がどうやったら逃げないで私に勉強を教えてくれるかを書き出した。


休み時間ごとに先輩の教室に行く?

ーーいやいや、これは私が無理だ。


お昼休みに諦めず捕まるまで探しに行くとか?

ーー先輩が捕まる前にテストになってしまいそうだ。


朝早起きして待ち伏せする?

ーーこれは、いいかも......。



「これなら、私が早起きすれば良いだけだもんね......」



朝なら、私は得意だ。

ほかの案より、悠真先輩を待ち伏せする方が逃げられないだろう。

まして、登校してすぐなんて、逃げ場も無いはずだ。


これに決めよう。

私は、朝待ち伏せするにグルグルと赤ペンで印をつけた。


そうと決まれば、今日は明日に備えて早く寝ないと。

私は急いでやることを終わらせて、布団にはいる。


もちろん、勉強は全く進んでおらず、1文字も書いてはいないまま、夢の世界に落ちた。