「いやなんていうかこんな純粋そうな子と付き合うのは意外だな~って。


今まではいかにも顔目当てでーすっていう女としか付き合ってなかったのに」



っ、確かに…



言われてみれば彩葉ちゃんはいつもの女の子たちとは違うかも。



もしかしたらそれが私の心をモヤモヤさせてる原因なのかもしれない…




「心桜ちゃん!!」



花穂廊下を歩いていれば前には彩葉ちゃんがいて抱き着いてくる。



「どうしたの彩葉ちゃん?」



「相談にのって欲しいの!!」



相談…?



もしかして叶斗のことかな…



叶斗のことだったら嫌…だけど彩葉ちゃんの笑顔を見るとやっぱり断れなくって……



うんと頷いてしまった───。