好きって言わせるから。

っ、どうしよう…



足が思うように動かない。



一度きりじゃなく何度も鳴るインターホン。



こんなに鳴らすのは誰なの…？



怖い…



誰か助けて……



っ、叶斗……？



近くに置いてあった携帯が振動し見てみると叶斗からの電話が来ていた。



「っ、かな…と…っ、助けて……」



震えながら、泣きそうになるのをこらえて叶斗に言えば…



『心桜…？　今すぐ鍵開けて』




ちょっと焦ったような声色だけど冷静な言い方。



もしかしてさっきのインターホンは叶斗が…？