「かな、と……」



かすかに聞こえた小さな声に心臓がトクンと跳ね上がる。




心桜に目線を向ければ起きてる様子はなかった。




聞き間違いなんかじゃない。




なんで俺の名前なんか……




幼なじみやめるって、嫌いだって




そんなこと言わなきゃ良かった───。