*
*
「え、ちょ、心桜?」
腕の中で寝てしまった心桜をゆすっても起きる気配がない。
泣き疲れたのかな…
こんなに心桜が私の前で泣くのは初めて。
今までだって不安そうにしてたからもう限界だったんだとは思うけど…
どうしよ…
心桜は起きないしどう家に帰そうなんて思ってると、近くでこっちを見る男が1人。
「なに」
睨みながらできるだけ怒ってるように言えば素っ気ない返事が返ってくる。
「……別に」
嘘だ。
今完全に心桜のこと見てた。
それに何かを言いたそうにしている瀬名くん。
「心桜具合悪いの?」
「いや、寝ちゃっただけ」
結局心桜こと心配なんじゃん。
心桜に嫌いっていったくせに。

