「そんな損ばっかりな賭けするわけねーだろ」 「なんでー? いっつも俺より上を行くくせに負けるのが怖いの?言っとくけど瀬名が断るのは負けたと一緒だから」 そうだった。 黒瀬はこういうやつだった。 俺に断らせないようにわざと挑発するように言う。 断れば負けたと一緒。 結局はキスするってことか。 「だったらさ、お前が負けたら心桜のこと諦めてくんない? その賭け、俺が得すること1つもないからこの条件呑んでくれないと無理」 「ふっ、…いいよ」