「俺のほう見て」 優しい手つきでポンと頭に置かれた手に反応するように叶斗の目を見る。 さっきからずっと叶斗の視線を避けていたから今、初めてしっかりと目が合う。 「はっきり言ってくれなきゃ分かんない。そうでもしなきゃ怪我悪化するよ。まず歩けてないから」 「っ…」 はっきりなんて言えないよ… 彩葉ちゃんの前で叶斗がいいだなんて言えない。 「自分で歩けるもん…、1人で保健室行く」 ほら、足に痛みはくるけどちゃんと歩ける。 そのまま保健室に行こうと歩き出したら。