「っ、心桜ちゃん!! 大丈夫…?」
目の前にいる彩葉ちゃんが心配するように顔をのぞき込んでくる。
「大丈夫だよ…っ」
涙を溜めている彩葉ちゃんにそう言って強がったけど本当は今もヒリヒリとして痛い。
「ねぇ。なんで邪魔すんの? こんな女庇う必要ないでしょ。表では純粋な女の子演じてるけどさ、本当はずるくて軽い女だったりして?」
さっきのことなんか先輩は全然悪いと思ってなくて、むしろ怒りが増して鼻で笑いながら憎しみの目を向けている。
「……彩葉ちゃんはそんな子じゃないです! 先輩方が思ってるような子──」
「うるさいわね!! あんただってムカつくのよ!! 瀬名くんの幼なじみ? なにそれ。私が彼女なのに瀬名くんはあんたのことばかり優先してさ、ムカつくんだよ」
とっても低い声で睨むように見下す先輩。
この先輩、どっかで見たことあると思ったけど叶斗の元カノだ…
何度も睨まれたことがあった。
けどなんも言えない…

