ふと彩葉ちゃんと叶斗のほうに視線を向けると、叶斗と目が合う。
彩葉ちゃんには「今日一緒に帰ろう!」だなんて言われているけど彼の目線は私の目を見たまま動かない。
無表情のまま見つめられていると…
「行くぞ」
「っ、あ、ちょっ!」
黒瀬くんに強引に引っ張れられそのまま後ろをついていく。
「ね、ねぇ、どこいくつもりなの?」
「決めてない」
「え、決めてないの!?」
だったら無理して今日出かけなくても…
「どこか行きたいとこある?」
「……」
どこに行きたいかなんてそんなのない。
勝手に決められたからてっきりどこか行きたい場所があるのかと思ってた。

