「私は、しなくていいよ………」

注射なんてする予定なかったのに…


「結菜、ダメだよ。結愛の予防接種そろそろだと思っていたし、結菜もその時受けさせる予定だったから。

結菜は体が弱いから、インフルになったら辛いから、嫌だと思うけど、頑張ろうな」


そんな予定知らないし聞いて無いもん…

陽翔の言葉に肩を落とす………


「結菜、大丈夫だから…
よしよし、怖くないよ 」

頭をポンポン撫でてくれる。


ズルいよ…
陽翔に優しくされると、嫌だって言えなくていつも頷いてしまう…



「偉いな

…じゃあ、ご飯食べていい?」


「うん、いいよ…」


「いたただきます 」

はぁ…
気が重くて食欲まで…


でも、食べないと心配されるからとりあえず食べる。


「おいしい、結菜いつもありがとう 」


「 うんっ」

明日のこと考えて憂鬱な気分になっていたけど陽翔の言葉で少しだけ笑顔になる。